ひっつき虫で有名な荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)。
私の周りでは、偽ハギ(ニセハギ)や盗っ人萩(ヌスットハギ)と呼ばれています。
この雑草の名前、誰が名付けたかは知りませんが、荒地どころかお庭の中でも猛威を振るっています。
この雑草は、種が服や手袋に付いて取り除き難いのは勿論なのですが、年々増えて広がるのが厄介なところ。

盗人萩の対策
お庭の中の盗人萩対策としては、「地道に根を地中から引き抜く事」「種を実のらせない事」そして「種をなるべく落とさない事」です。
ラウンドアップなど除草剤を使った方法もありますが、あまりお勧めできません。
薬剤散布によって木々に影響がでる可能性があるかもしれませんし、除草剤を撒いた後、ワカメのような草(イシクラゲ)が大量に発生する事が多いからです。

根を地中から引き抜くには
実際に盗人萩を根絶やしにすることは大変な作業です。
地道に根を抜いて除去していく訳ですが、この盗人萩の根は、まるで芋のように太くて頑丈。
また地中に深くに埋まっているので引っこ抜くにも力加減とコツが必要です。

実際に今まで色々やってきたなかでは、ペンチを使って引っこ抜くのがいちばん効果的な方法でした。
コツとしては、根を掴んで「エィ」と上に引き抜くだけ。
途中、根がプチっと切れるかもしれませんが、「ねじり鎌」などで残った根の周りを掘り返し再度ペンチ掴んで抜けばOK!です。

種を実らせないようにするには
ヌスビトハギは、本物の萩のような綺麗な花を咲かせた後、その部分があの厄介なひっつき虫となります。
そのひっつき虫となる種を実らせないようにするには、秋前の花が咲いた時に花部分を刈り取ってしまうことで防げます。

種を落とさないようにするには
種を落とさないようにするには、種がビッシり付いたヌスビトハギは刈り取った後、すぐにビニール袋などに入れるよにしましょう。
そして、服や手袋に付いたヌスビトハギの種は、お庭の土部分に落とさないよう注意を払う事です。
何気なしに落ちたその種からまた新たなヌスビトハギが生えてきます。
取り辛い服や手袋に付いた種を上手に取り除くには、切り口を入れたペットボトルで擦り取ると簡単に取れます。
最後に...
空き地や荒地にとどまらず、公園や街路樹の下などあらゆる所に繁殖した「アレチヌスビトハギ」。
こんな所に盗人萩が生えているという場面も多々あります。
できればお庭の中だけでも1本も生やさず広がらないようにしたいものです。
そして繁殖しているなら根絶したいものです。
「種を地面に落とさない」「盗人萩を発見したら根から抜く」かなり地道な努力かも知れませんが、それが広がらないようにするための近道です。