「 新しく庭木を植えたいけど、どんな木を植えたらいいの? 」という相談をよく受けます。
具体的には...

確かに種類がいろいろ有り過ぎて悩みますよね。
庭木といっても、針葉樹・広葉樹・常緑樹・落葉樹・花の咲くもの・実の成るもの様々。
「植えたいものを植える」これが基本だと思いますが、日本の住宅事情を考えればそう単純にいかない部分もありますよね。
「限られたスペースで、いかに好みに合った庭木を選択するか」ここが大切です。
私も庭師として数々の植樹の相談を受けてきましたが、木の選択にはいつも頭を悩ませます。
この記事では、庭師だからお伝えできる「新しく植える庭木を選ぶポイント」をお話ししていきたいと思います。
お伝えした内容が、すべての状況に当てはまるかどうか分かりませんが、庭木を選ぶ際の参考にして頂けたら嬉しい限りです。
庭木を選ぶ際のポイントは...
木を植える場所や地域など、状況で選択する物も違ってきますが、私が考える庭木を選ぶポイントとしては次の通りです。
- 将来、大木にならない木
- 1年間に伸びる枝や葉が旺盛過ぎない木
- 危険な毛虫などが発生しない木
将来的に大木にならない木
庭師として働いていると、新しく植えた庭木の成長過程をよく知っています。
最初は小さかった苗木が、「思った以上に大きく成長した」ということもよくある話。

伐採しなければならない状況になる「後悔先に立たず」のパターンです。
正直言って、Youtube動画やブログ記事で「庭木におすすめの庭木」と紹介されている物の中には、年数が経つと手に負えなくなる物も多々あります。
例えば、ゴールドクレスト・レイランディなどがそれに当たります。
広い敷地に植えるなら大きくなり過ぎても問題はないかもしれませんが、狭い住宅の敷地ではそういきません。

またトネリコなども以外に大きくなる庭木です。
住宅地などで、大きくなり過ぎた為に可哀そうなぐらいぶつ切りにされたトネリコをよく見かけます。
そんな状態の木を見かけると、庭師としてはチョッと悲しい気分...😢
もし、このような庭木を選んだ場合は、剪定など毎年管理をすることは必須ですが、大きくなり過ぎる庭木は初めから選ばない方が無難です。
1年に伸びる枝や葉が旺盛過ぎない木
庭木の中には、徒長枝として1年間で枝・葉が旺盛に伸びる木があります。
例えば、カシ・モチ・梅・トネリコなどがそれに当てはまります。

1年間で徒長枝がかなり目立つ伸び方をする物は、管理がとても大変でまた剪定などの手間も掛かります。
余程その庭木を植えたいと思わない限り選択しない方が無難です。
危険な毛虫などが発生しない木
危険な毛虫と言えば、「チャドクガ」。
この毛虫、大変危険です。
興味のある方は、「チャドクガ 危険」でいちど検索してみてください。
このチャドクガが発生する庭木は、ツバキ・サザンカ・シシガシラなどです。
これらの木は冬頃に花を咲かせ綺麗ですが、夏前・秋と年2回毛虫が発生する可能性が高く、消毒を行うことが必要です。
なるべくなら、このような危険な毛虫が発生するような木は選ばないのが無難です。

おすすめの庭木は...
ゴメンナサイ...
「おすすめの庭木は」と聞かれても、正直言っていろいろな条件で変わってくるので「これがおすすめ!」とは言いにくいです。
当社で、最近おすすめする事の多い庭木は、
- 「常緑ヤマボウシ」
- 「ソヨゴ」(実が成る雌株)
などです。
これらは常緑樹なので落葉の煩わしさも無く、比較的成長が緩やかなので人気があります。
常緑ヤマボウシ

あと、「ヒイラギ」「マキ」「モッコク」「オウゴンマサキ」なども多いですね。
まとめ
今回は、庭師として新しく庭木を選ぶ際のポイントについてお伝えしました。
植える庭木をどうするのかは、「自分がこの木を植えたい」それが第一なので、まずはそれを優先してください。
ペットの犬に例えるのもなんですが、「この犬は将来、大型犬になりますよ」「この犬は抜け毛が多いですよ」などと言われても「この犬を飼いたい!」と思えば、そんな事まったく気にならなくなります。
庭木もそんな感じです。
しかし、これといって拘りが無いとになると、将来的に大きくならなず手間の掛からない物を選ぶのがベストです。
選ぶ際のポイントをまとめると、
- 将来、大木にならない木
- 1年間に伸びる枝や葉が旺盛過ぎない木
- 危険な毛虫などが発生しない木
このような庭木を選ぶ事が大切になってきます。
庭師としてこのような意見をお伝えしましたが、庭木選びの参考にしていただけると幸いです。
前に植えていたの木枯れちゃったのよね~
次はどんな木を選んだら良いのかしら?
木の種類がいっぱい有り過ぎて、分かんないわ...
おすすめを教えてぐださらないかしら。