【岡恒】刈込鋏のタイプの違いと選び方

岡恒刈込鋏の種類

植木を切る際に使用する鋏(はさみ)で有名なメーカーの「岡恒おかつね」。

岡恒からは、いろいろな種類のハサミが発売されています。

この記事では、そのなかの刈込鋏かりこみばさみについて詳しく書いています。

この記事を読めば、【岡恒】刈込鋏の

  • 種類や形状
  • タイプ別の特徴や違い
  • 刈込鋏の選び方

がわかります。

【岡恒】刈込鋏の種類

【岡恒】から発売されている刈込鋏には「標準型」と「門型」もんがたの形のハサミがあります。

岡恒刈込鋏の種類

MEMO
「標準型」という名称は、このタイプの型名を「岡恒」さんがカタログ等で表示していないので、説明をわかりやすくするために勝手に名付けました。

職人の間では標準型を「アタリあり」門型を「アタリなし」と呼ぶこともあります。

刈込鋏の形による特徴

「標準型」

刈込鋏かりこみばさみの基本のような形のハサミです。

パッと刈込鋏を連想すれば、この形のハサミが頭に浮かぶと思います。

ハサミの動きは、「カチ・カチ・カチ」という感じです。

ハサミを閉じた時、カチット刃の動きが止まるので、鋏を使いこなすことが不慣れな方でも簡単に枝や葉を切ることができます。

また強い力を入れやすく、少し太い枝も切ることができます。

岡恒さんからは、「鋏を閉じた時の刃の当たる部分」が違う3つのタイプの刈込鋏が発売されています。

 

標準型のタイプ

  • ハサミを閉じたとき、刃と柄の付け根の出っ張りで柄の動きが止まるもの岡恒刈込鋏
  • 刃に装着されたボルトに刃が当たり柄の動きが止まるもの刈込鋏の説明
  • 刃の付け根にをクッションが装着されている物

クッション装置付きを除き、止まる部分の位置の違いは、鋏の性能には直接関係はないと思います。

「門型」

「標準型」とは刃と柄が繋がる部分の形状に違いがあり出っ張り等がありません。

「門型」という名前を連想させるような形をしています。

岡恒60門型

「標準型」のタイプと同じように、片方の刃の付け根あたりにボルトが1本装着されています。

MEMO
職人歴が長い方など、昔からこの「門型」の形状の鋏を使ってきた方ならわかると思いますが、昔の門型にはこのボルトが装着されていませんでした。

ハサミを動かした時、そのボルトの位置で「標準型」と同じように刃の動きが止まります。

岡恒60門型

MEMO
このボルトが装着されているのは岡恒のハサミだけで、他のメーカーの同型のタイプのハサミにはついていません。

(例)「岡恒」と「鋏正宗」はさみまさむねの違い

(左)岡恒 60門型 (右)鋏正宗 京型

刈込鋏

「門型」はボルトを外すと他のメーカーを同じ形状になります

「鋏正宗」の刈込鋏との比較でお分かりいただけたと思いますが、なぜ【岡恒】にだけこのボルトが装着されているのかハッキリとした理由が私にはわかりません。

しかし、このボルトは13㎜のレンチさえあればすぐに取り外すことが可能です。

岡恒60門型

ボルトを外せば左右の刃が大きく交差し、このハサミ本来の姿になります。

岡恒60門型

全体像はこのような状態になります。

(左)ボルトあり(右)ボルトなし

岡恒60門型

ぞれではなぜ、「岡恒」さんが標準でボルトを装着しているのに、そのボルトをわざわざ外し写真のような形にするのか詳しくご説明します。

ボルトを外すと、「標準型」に無いこのようなメリットがあります

  • 刃を閉じる動きを止める部分が当たらないので振動がない!
  • カチカチと刃の動きを止める部分の当たる音がしないので快適!
  • 柄を少し動かすだけの動作で刃が交差し、枝・葉が切れるのでとても楽!

正直、デメリットもあります

  • 力の入れ具合など、ハサミの使い方に慣れるまで少し時間がかかる
  • 鋏を閉じたときの左右の柄の間隔が狭いので「勢いよく鋏を動かしたとき」柄を持つ手同士がぶつかる

【柄を持つ手同士がぶつかった状態】

岡恒60門型

あくまで私の想像ですが、このようにボルトを外した「門型」の鋏は一般的には使いづらいので【岡恒】さんはボルトを装着したのではないかと思います。

でも、ご安心を。

ハサミの使いづらさは、すぐ慣れて使いこなせるようになります。

上手く使いこなすコツは、なるべく少ないストロークで柄を動かし力を入れ過ぎない事です。

岡恒60門型

また柄を握る手を挟まないようにするには、手を少しずらして柄を握っても防ぐことができます。

【すこし柄を握る手の位置をずらした状態】

岡恒60門型

このようなコツをマスターし使いこなせば、プロの職人気分を味わえ「標準型」より使いやすく快適に感じるようになります。

それでは「門型」「標準型」どちらの刈込鋏を選べば良いのか?

「岡恒」さんに限って刈込鋏を選択する場合についての私の意見です。

刃の動きを止めるボルトを外さなければどのタイプも同じ動きをするのでどちらを選んでも問題はありません。

ご自分でお家の植木を切るだけに使用するならば「標準型」をおすすめします。

その理由は、刈込鋏に不慣れな方でも、とても扱いやすいからです。

また、「標準型」は柄の長さが異なる商品が発売されているので、体格や腕力に合った柄の長さで鋏を選ぶ事ができるからです。

柄が長ければそれに伴って重量は重くなります。

刈込鋏は長い時間両手で持って肩の高さやそれよりも上の位置で使う事もあります。

腕力に自信が無い方などは、柄の長さが短い物も発売されていますのでそちらを選ぶのもひとつの方法です。

MEMO
55型・60型・65型は、それぞれ刃の長さ、重量、全長が違います。
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55型ショートハンドル 60型ショートハンドル
全長 515mm 535mm
重量 740g 800g
刃の長さ 145mm 175mm

※横にスライドすると表の内容を全て見ることができます

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55型 軽量タイプ 55型
全長 665mm 665mm
重量 800g 920g
刃の長さ 145mm 145mm

※横にスライドすると表の内容を全て見ることができます

MEMO
軽量タイプは、通常モデルから柄の材質や刃の厚みを変更し、軽量化した製品です。非常に軽く体への負担が軽減され扱いやすいですが、枝を切る事には向いておらず刃欠けや柄が折れやすいなど不具合が生じやすくなっています。主に葉刈り用として使用するのが良いと思います。
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60型 65型 60型クッション付き
全長 745mm 780mm 765mm
重量 950g 1050g 950g
刃の長さ 175mm 200mm

※横にスライドすると表の内容を全て見ることができます

これから職人として仕事で使うなら、「門型」がおすすめです。

その理由は、仕事では長時間、刈込鋏を使います。

鋏を動かすたびに「カチ・カチ・カチ」と手に振動が伝われば、かなり疲れます。

刃の止まる音も気になりますしね。

購入したら即ボルトを外し、「門型」本来の姿「植木職人仕様」にしてあげましょう。

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門型軽量タイプ 60門型
全長 780mm 765mm
重量 824g 1010g
刃の長さ 175mm

※横にスライドすると表の内容を全て見ることができます

MEMO
軽量タイプは、通常モデルから柄の材質や刃の厚みを変更し、軽量化した製品です。非常に軽く体への負担が軽減され扱いやすいですが、枝を切る事には向いておらず刃欠けや柄が折れやすいなど不具合が生じやすくなっています。主に葉刈り用として使用するのが良いと思います。

まとめ

  • 岡恒の刈込鋏には、「門型」と「標準型」があります。
  • 岡恒の「門型」はボルトが装着さてれおり、それを外さない時は「標準型」と同じような動きをする。
  • 「門型」は、ボルト(13㎜のメガネレンチで外れる)を1本外せば「植木職人仕様」に早変わり。
  • 「植木職人仕様」の刈込鋏の形状はハサミを使いこなすのにコツが必要。
  • ハサミの選び方は、初心者やDIYユーザーなら「標準型」、職人なら「門型」。

以上、【岡恒】刈込鋏についてお伝えしました。

植木職人のもりた(@MoritaZouen)でした。