剪定鋏選びに迷ったら「飛庄(とびしょう) 」をおすすめします。

飛庄剪定鋏

「飛庄(とびしょう)」というメーカーをご存じでしょうか?

私は、テレビ番組「和風総本家 ~スペシャル 世界で見つけたMade in Japan~」ではじめて知りました。

放送では、飛庄さんの剪定鋏をイギリスの庭師が15年間大切に使われている内容で、工場内で剪定鋏を造られているシーンも映っており、食入るように番組を観ました。

番組を観終わり、「製品の品質の高さ、お客様への対応の素晴らしさ」に感動し、すぐにでも剪定鋏が欲しくなりましが、当時使用していた「岡恒 剪定鋏 210㎜」に不満がなかったので購入するに至りませんでした。

その後約3年が経ち、やはり「職人としては一度は使ってみたい」と、いつも想っていたので購入。

購入した剪定鋏は「飛庄 SR-1型」で現在約1年4カ月間の使用期間です。

剪定鋏は「岡恒」ばかり使用してきましたので「飛庄」の鋏は初めての所有です。

「飛庄 SR-1型」

以前から所有している「岡恒 剪定鋏 210mm」との比較

(左) 飛庄 SR-1型 200mm (右) 岡恒 210mm

手に持った感じは...

ずっと「岡恒 剪定鋏 210mm」を使っていたので、10mmの差(飛庄 SR-1型 は200mmなので)が、ほんの少し小ささを感じます。

手に持った質感は飛庄の方が「ズッシリ」感じます。

鋏の開きの大きさはさほど変わりません。

肝心の切れ味は?

切れ味は、スパッと抵抗がなく切れていく感じです。

普通の枝はもちろん、太い枝、硬い枝、枯れ枝などいろいろな枝を切ってきましたが、飛庄の鋏は怖いほど良く切れます。

「間違って、指を切ったら...」と考えただけで背中がゾクッとします。

剪定鋏の切れ味を動画でご覧ください。

使用している剪定鋏は、購入から約7カ月間使用した物で、かなり硬いナンテンの枯れ枝とミカンの木を切っています。

 

 

どうですか?

切れ味の良さを感じていただけたでしょうか?

ミカンの木は「剪定鋏で切るには少し難しいかな...」という太さの枝を切っています。

このような太い枝でも難なくスパッと切れます。

”この切れ味、まさに病みつき” こんな感じです。

この切れ味を生みだすのはなぜ?

切り刃の部分がハマグリ形状

飛庄の鋏は切り刃が「蛤(ハマグリ)」の形をしています。

この「蛤」の形の刃は、刃が枝に食い込んだ時の摩擦が少なく、切り抜けが良い「スパッと」した切れ味を生み出します。

MEMO
「蛤(はまぐり)刃とは」

蛤刃は、峰から刃先までが滑らかな曲線を描いている形の刃です。

断面の形状が貝のはまぐりに似ていることからその名前がつけられました。

別名コンベックス刃と言います。

 

蛤刃

蛤刃の説明

飛庄秘伝の裏スキ技術

飛庄さんの長年培われたの技術で、切り刃の裏面を三次曲面状態に隙かせ、受け刃は刃前から峰に向かって低くなる様にひねりがつけられています。鋏を動かすと、刃の交差が刃の根本から先まで“点”で重なり移動して行きます。

MEMO
赤い点は、刃が点で重なっている部分を表しています。
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「耐久性」は?

剪定鋏は、作業で頻繁に使う鋏なので「耐久性」はとても大切ですね。

先にも書きましたが、約半年剪定作業でかなり酷使してきました。

正直、わずかな刃欠けは、ほんの少し起こることもあります。

しかし、

  • 大きな刃欠けが起こり難い
  • 落ちない切れ味
  • 受け刃と切り刃の重なりにガタが出にくい

などハサミの耐久性はかなり高いです。

頻繁に刃の研ぎ直しが必要なほどの状態にはなりません。

これも、鋏に使われている鋼材の質や製造技術の高さのおかげですね。

それでも、どうしても刃研ぎが必要になったら...

剪定鋏は止めネジがかなり硬く、分解が容易ではありません。(万力が必要)

また、「蛤(ハマグリ)刃」の刃研ぎは難しく、素人が下手に研ぐと逆に切れ味が悪くなります。

「飛庄」さんも、できる事なら自分で研ぐのはやめておいた方がよいとおっしゃっていました。

私も研ぎに自信がありませんので、サバイバルナイフを研ぐときに使う「Bush Craft(ブッシュクラフト) オールサイドパドルストロップ(革砥)」という物を使用し刃を軽くこする程度にしています。

 

 

どうしても刃研ぎが必要な場合は、「餅屋は餅屋」、飛庄さんに研いでもらいましょう。

飛庄さんのWEBサイトで購入すると「無料研ぎ直し券(1回分)」がついてくるので、それを利用して復活するのがよろしいかと。

刃のかみ合わせ調整が必要な場合など不具合があれば、同時に調整してくださるそうです。

「くぅ~。なんて親切な会社なんだ」^ ^

まとめ

剪定鋏を自分で使ってみて、テレビ番組に出てこられたイギリス人の庭師さんが「何年も変わらず愛用している」と言っていた意味が身をもってよくわかりました。

「飛庄」の社員さんも、「そのテレビ番組での反響がスゴくて...」とおっしゃっていました。

その影響から、購入するタイミングによっては鋏の納期が何カ月もかかるそうです。

待つのが楽しみの方もおられますが、良い物は早く試したいものですよね。

私は待つのが苦手なので待てませんが、「買いたい時が買い時」欲しいと思ったら、迷わず購入することをおすすめします。

 

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やはり、ほんとのところ、「岡恒」と比べると、値段は少しお高いです。

「岡恒約2本分」のお値段です。

しかし、この鋏の「品質・耐久性・お値段以上の性能」を考えると安いぐらいだと感じています。

DIYでの使用なら「岡恒」の剪定鋏でも十分対応できます。

しかし、ぜひ!プロの職人さんに使っていただきたい!!

同じ職人として、心からそう思います。

飛庄の剪定鋏の良さが「もっと、もっと」世界中に広まりますように。

以上、植木職人のもりた(@MoritaZouen )でした。