お庭の木を伐採したあと、「切り株はそのままにしておいても大丈夫かな?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、木の種類によって、切り株から元気に復活するものと、そのまま静かに枯れていくものがあります。
今回は、お庭の豆知識として「抜根(ばっこん:根から抜くこと)が必要な木・不要な木」の見分け方と、プロがおすすめするお庭の有効活用法についてお話しします。
切り株から「復活する木」と「枯れる木」の見分け方
木には大きく分けて「広葉樹(こうようじゅ)」と「針葉樹(しんようじゅ)」があり、それぞれ再生力が全く違います。

1. 切っても芽が出る「再生力が強い広葉樹」
以下の木は、切り株の状態にしても「ひこばえ(新芽)」が次々と生えてきます。これらを放置すると数年で元の茂みに戻ってしまうため、「抜根」してリセットするのが基本です。

- シマトネリコ(トネリコ): 成長スピードが非常に早く、切り株からも驚くほど芽吹きます。
- オリーブ: 非常にタフな木です。根元からブッシュ状に再生しやすい樹種です。
- モチノキ・アラカシ: 和風庭園の定番ですが、生命力が強く、切っただけではなかなか枯れません。
- キンモクセイ: 強い剪定にも耐える力があり、切り株からも復活します。

2. 一度切ればそのまま枯れる「針葉樹」
一方で、多くの針葉樹は、葉をすべて失うと光合成ができず再生できません。これらは無理に抜根せず、予算に合わせて切り株のまま残すという選択肢もあります。

- ゴールドクレスト: 大きくなりすぎて処分を検討される方が多い木ですが、切り株にすれば復活しません。
- カイズカイブキ: 強い切り戻しに弱いため、根元で切ればそのまま枯死します。
- 松(マツ): 特定の芽からしか成長できないため、切り株から新芽が出ることはまずありません。
切り株の放置は「シロアリ」が心配?
「切り株を放置するとシロアリやアリが湧く」という話を聞いたことがあるかもしれません。
確かに切り株はシロアリのエサになりますが、「建物から十分な距離がある場所」であれば、過度に心配する必要はありません。
人力で手間をかけたり、重機を入れて抜根すると費用もかさみます。
針葉樹などの場合は、予算を優先してそのまま放置するのも、一つの賢い選択です。
薬剤(除草剤・ホウ酸)を使わずに枯らすメリット
ネットでは「切り株に切り込みをいれたり、ドリルで穴を開けて除草剤やホウ酸を流し込む」という方法が紹介されていますが、当社では積極的にはおすすめしていません。
理由は「土壌と他の木々を守るため」です。 強力な薬剤は、隣で元気に育っているお花や、これから植える植物にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
- 復活する木: 薬剤に頼らず、物理的に「抜根」してリセット。
- 復活しない木: 無理に抜かず、自然のサイクルに任せる。
これが、お庭の環境を一番に考えたプロの出し入れのコツです。
抜根した跡地は「新しい楽しみ」のスペースに
根っこをきれいに取り除いた場所は、いわばお庭のスペースに変わります。
以前伐根をご依頼のあったお宅でも、抜根したスペースに「手間の掛からない小さな花」を植えておられます。
これまで木に占領されていた場所が、これからは花を楽しむ癒やしのスペースとして有効活用できるようになります。
【まとめ】
「ただ木を切る」だけでなく、その後の管理やコスト、お庭の未来を考えて最適な方法を選ぶことが大切です。
「この木は抜くべき?残しても大丈夫?」と迷ったら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。







