いつもご依頼いただきありがとうございます。
奈良市にて、何十年も継続してお庭の剪定・管理をお任せいただいているお宅に、今年も6月前のタイミングで作業に伺いました。
表庭・裏庭ともに多くの種類の庭木が植えられており、今回も一本一本、状態を見極めながら丁寧に「透かし剪定」で仕上げています。
剪定対象の庭木
黒松・ツバキ・柿の木・月桂樹・アオキ・サツキ・モクレンなど、20種類近くの庭木がバランス良く植えられています。
それぞれに合わせた剪定方法を使い分け、特に風通しを良くする「透かし剪定」を基本に行いました。
庭木の剪定内容の詳細
今回作業させていただいたお庭には、表庭・裏庭を合わせて多くの種類の庭木が植えられており、それぞれに合った剪定方法で手入れを行いました。

以下は今回剪定させていただいた主な庭木の一部です:
- 黒松(クロマツ)
古くからある立派な樹形の黒松は、枝の混み具合を見極めながら「透かし剪定」で風通しを確保。枯れ枝や内向きの枝を取り除き、美しいシルエットに仕上げました。 - ツバキ・サザンカ類
花芽を残しつつ、混みすぎた枝を間引いて、自然な形に整えました。内側からの日差しが通るよう意識しています。 - 柿の木(カキ)
毎年実を楽しみにされているとのことで、実つきをよくするため、徒長枝を整理し、風通しを重視しました。 - 月桂樹(ゲッケイジュ)
強く伸びる枝は短く切り戻し、隣接する木とのバランスも考慮して剪定。通路に枝がかかっていた部分もスッキリさせました。 - サツキ・ヒラドツツジ・ユキヤナギ
花後の剪定時期に合わせ、伸びすぎた枝や古枝を刈り込み、来年も美しい花が咲くように整えました。 - ナンテン・アセビ・ヤツデ・アオキなどの低木類
下草の整理とともに、不要な枝を透かしてスッキリとした印象に。雑多な印象にならないよう、全体の統一感を意識しました。 - 棕櫚(シュロ)
常緑で幹がすらっと伸びる棕櫚は、葉の枯れ込みが目立ちやすい樹木です。
今回は、幹の周囲に残っていた古い葉や、垂れ下がった枯れ葉を丁寧に除去。
見落とされがちな棕櫚の手入れですが、定期的に剪定することで清潔感のあるお庭を保つことができます。 - タイサンボク(泰山木)
大きな葉と白い花が特徴のタイサンボクは、枝が混みやすく、蒸れやすい木です。
今回は伸びすぎた枝を間引きし、内側まで風が通るよう「透かし剪定」で樹形を調整しました。
花を楽しむためにも、毎年の光と風のコントロールが大切です。 - キンモクセイ(金木犀)
秋に香りの良い花を咲かせるキンモクセイは、剪定時期と方法を間違えると花がつかなくなることも。
今回は、花芽に影響しないよう、春〜初夏に軽めの剪定を実施しました。
形を整えることで、秋には香り高い花が楽しめるようになります。
キンモクセイの剪定は「切りすぎず、花を見据えた手入れ」がポイントです。
🌿 庭木それぞれの特性に応じて、剪定方法を細かく使い分けることが、美しいお庭を維持するコツです。
透かし剪定とは?
今回の作業でも中心となったのが「透かし剪定」です。
「透かし剪定」とは、不要な枝を選んで根元から間引くことで、枝葉の密度を適度に保ち、風通し・日当たりを良くする剪定方法です。
以下のようなメリットがあります:
- 🌬 風通しが良くなり、病害虫の予防につながる
- 🌞 内側まで光が差し込み、健康な葉が育ちやすい
- 🍂 落ち葉の量が減り、掃除や管理がしやすくなる
- ✨ 人工的すぎない自然な樹形が保てる
特に黒松やツバキなど、樹形を大切にする庭木には、刈り込み剪定よりも透かし剪定の方が向いています。
剪定はただ短くすればいいのではなく、木の将来を見据えて「どの枝を残すか・間引くか」を見極めることが大切です。
長年のご縁に感謝を込めて
今回も剪定作業のご依頼、誠にありがとうございました。
長年にわたりお庭の管理をお任せいただいていることに、改めて深く感謝申し上げます。
「毎年のことだからこそ、手を抜かず、一本一本丁寧に」――その思いを持って、今年も作業させていただきました。
お庭には、お客様の暮らしの歴史や想いが宿っていると私たちは考えています。
季節ごとの景色を美しく整えながら、その想いに寄り添える仕事をこれからも続けてまいります。
来年の剪定のご予約も早々にいただき、ありがとうございました。
次回も気持ちよくお庭を迎えていただけるよう、心を込めて準備を進めてまいります。
森田造園では、お庭の剪定・年間管理・草刈り・空き家のお庭のお手入れなども幅広く対応しております。
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