奈良県生駒市にて、お得意様所有の山林内でアカマツの伐採作業を行いました。
今回の対象木は、**マツクイムシ(マツ材線虫病)**によって完全に枯れてしまったアカマツ。
生駒山系ではナラ枯れの被害が落ち着きつつある一方で、マツクイムシによる松枯れ被害は今なお続いています。
🐛 松枯れの原因「マツクイムシ」とは?
松の大敵「マツクイムシ」は、**マツノザイセンチュウ(マツ材線虫)**という微小な線虫が原因。
この線虫を運ぶのが、マツノマダラカミキリという昆虫で、樹木に侵入して水分の通導機能を阻害し、松を急激に枯らしてしまいます。
今回も、枯れたアカマツの近くでマツノマダラカミキリの痕跡が確認されました。
🪚 伐採対象のアカマツの状態とリスク
伐採したアカマツは、幹や枝が赤茶け、完全に枯れ切った状態。
はしごで登って事前確認したところ、枝は手で折れるほど脆く、枯れ枝が今にも落ちそうな危険な状況でした。
このような木に登って剪定・伐採するのは極めて危険です。
また、ロープによる吊るし切りを行うにも、木自体の強度が保てず支持力が足りないと判断。

🛠 チルホールを使用した安全な倒木作業
今回は、チルホール(手動ワイヤーウィンチ)を使った引き倒し伐採を選択。
対象木はそれほど大きくはなかったため、1丁掛けで十分安全に引き倒し可能と判断。
※本来は2丁掛けで方向と倒木位置を細かく調整するのがベストですが、状況を見て1本で安全に作業できました。
作業の様子はこちら ▶ [YouTube動画リンク(https://youtu.be/X6DRy64QE44)]
🔥 伐採後の処理と今後の予防
伐採後のアカマツは被害拡大を防ぐためにすぐに搬出し焼却処分しました。
松枯れの被害は他の健康な松にも広がる恐れがあるため、早期発見・早期対応がとても重要です。
近隣で松の元気がない、枝先が赤茶けている、カミキリムシの姿を見た——そんな場合は、すぐにご相談を。

🧰 こんな方は今すぐご相談ください!
- 敷地内の松の葉が茶色くなってきた
- 枯れ木が近隣に倒れそうで不安
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有限会社森田造園では、マツクイムシ被害木の伐採をはじめ、倒木リスクのある枯れ木や不要な樹木の伐採・抜根作業に対応しております。
安全第一・丁寧確実な作業を心がけ、地域の山林・庭木管理をサポートいたします。
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